栄華感

主演・ショー・ペン/ケビン・ベーコン/ティム・ロビンス

アカデミー賞確実13誌・最高傑作11誌・最高の演技13誌・驚くべき脚本11誌・絶賛23誌。全米でこれだけの評価を受けたこの作品。一語で言えば「凄い」の一言に尽きる。何が凄いのか、一語では言えない。ショー・ペンの演技が特筆ものだ。「Iam Sam.」の演技から180度転換したような役柄、知的障害を持った頼りない父親役から、今回は愛する娘のために容疑者を殺す父親役。あまりにも対照的過ぎて、それだけに、その演技の幅に凄さを感じる。勿論、「激流」「告白」で好演したケビン・ベーコンの名演も凄い。「ショーシャンクの空」で好評を博したティム・ロビンスも難しい役どころを見事にこなした。3者3様に見事に演じてこの映画の凄さを増した。いえば3人の主役級が1本に出ているのだから凄いはずだ。それもそのはずで3人とも監督を手がけている俳優だから作品に重厚性が増すのも当然といえる。 詳細はこちら

  

主演/ラッセル・クロウ レネー・ゼルウィガー

 この物語は「夫婦愛」がテーマだと思う。その素晴らしさをラッセル・クロウとレネー・ゼルウィガーが見事に演じた。彼等の作品はもう何作も見てきたが、今回の作品の演技が秀逸だ。夫婦愛なんてテーマは、夫婦喧嘩は犬も喰わないと同じぐらいに映画としても、あまり求められないテーマだと思える。それをアカデミィー俳優の二人が素晴らしい演技で映画を完成度の高いものした。ラッセルのあのボクシング選手に見せるための役作りの減量はまさに映画人、プロの凄さを学んだような気がした。ハリウッドという映画界の風土がそうなのであろうが、映画がヒットしたかどうかではなく、本物を作るというハリウッドの風が私は好きだ。
詳細はこちら

  

主演/オリビア・ハッセー

 ファーストシーン、マザーが出てきて音楽が鳴り出した時、涙が溢れてきた。それはなぜなのかは判らない。あえて言うならば、オリビア演じるマザー・テレサの姿に、そのような神々しさがあったのかもしれない。
 5年前、50歳の年にインドを訪れ、マザーテレサの修道会で朝のミサに参加した。この世のものとは思えない修道尼たちの美しい歌声を聴いた。その横にマザーが座っていた。教会の部屋に今は亡きマザーの木彫が置かれてあった。オーラというそんな陳腐なものでなく、温もりのある慈愛に満ちた気が漂っていた。抱かれる包まれる受容される空気に満ちていた。スクリーンを見てそのようなものを思い起こしたのかも知れなかった。 詳細はこちら

  

主演/クリント・イーストウッド(監督)

 第77回アカデミィー賞主要4部門受賞。作品賞・監督賞・主演女優賞・助演男優賞。
ゴールデングローブ賞主要2部門受賞。最優秀監督賞・最優秀女優賞。
主演のヒラリィー・スワンクは見事に10冠王に輝いた。作品としての脚本が素晴らしかったの一言に尽きるが、彼女の演技が秀逸だった。2度目の主演女優賞は立派だが、前作の「ボーイズ・ドント・クライ」は99年に合計20の賞を総なめにしたものだが、これは性同一性障害の役を熱演したものだが、多分に社会性・話題性が受けたものである。今回は正真正銘の受賞といえる。94年に「ベスト・キッド4」で主役を演じたあの子がと思うと、努力もさることながら運がいいのだろうと肯いてしまう。 詳細はこちら

  

主演/リチャード・ギア ジェニファー・ロペス

 映画界不滅の最高最上の性交シーンの描写に讃辞を贈る。映画後半におけるリチャードとジェニファーのダンスシーンはお互いの魂と魂の性交を美しく描き大いなる感動を与える。おそらくここから来るエクスタシィーは肉体的な結合以上のものが得られるであろう。究極のSexであるように思われた。それを描いたところにこの映画の素晴らしさがあるといえる。最近はHという言葉で表現されている性交に対して、本当の人間の結合の素晴らしさをこの映画は、これ以上は無いというぐらいに美しく耽美的に艶やかに表現した。その点で周防正行監督のオリジナル映画「Shall we ダンス?」を超えたといえる。 詳細はこちら

  

主演/キアヌ・リーブス

『この映画は、数百本に1本の、時代を動かす作品になるかもしれない』パンフレットの解説書にはこう書かれている。何に対してそう言っているかは定かではないが、筆者にとっては意味深長な作品であった。天国と地獄、その間にある人間の世界。天使と悪魔、人間はその両面を持って生きているのだろうか?そんなことを考えさせられた。天使も悪魔も人間界を侵犯しないというルールで生きているらしい。それが乱れてきて、今、悪魔が人間の心の中に侵入してこようとしている。日本をはじめ世界中の一部の悪い人たちを見ていると、そういわれてみると納得してしまうほどに悪事が横行している。この映画では天国の場面は映し出されていないが、地獄の場面は随所に見せられる。これは製作者の意図なのであり、警告なのかもしれない。 詳細はこちら

  

主演/ジュリィー・アンドリュース

ウオルト・デズニィーが世界に与えた影響・功績はどんなに大きいだろう。それはデズニィーランドを作ったポリィシーにも現れているし、今日にも生きているということは、素晴らしい、の一語に尽きる。ミッキィーマウスに象徴されるTV映画の作品は世界中の人々に『愛と夢と希望』を配給したとも言える。筆者の知る所では1960年代以降の作品に愛と夢と希望があり、今もなお、脈々と引き継がれている。遡れば50年代、第2次世界大戦以後の新しい復興の世の中に夢を与えたといえる。
本編、プリティ・プリンセスも象徴的なデズニィーの作品。大人のおとぎ話というか、メルヘンチックでほのぼのとさせられるものがあった。この地球上には残念ながら、信じられないほどの美しい話もあれば、信じ難き事実もある。映画の世界も、この虚構の中にありとあらゆるものを表現する。このデズニィーの作品は信じられない、ありえない話を
楽しく面白おかしく、でも、こんなことが現実にあればどんなに楽しいだろうと思わせてくれる。ストリィーは映画が始まって、少しすればハッピィーエンドで終わるのも凡その展開も読める。読めはするけれどもどのようなエンディングになるか、ハラハラではなく、微笑ましく自分の予想が当たっているだろうか、思わせつつ進行していく。考えて見れば、誰もみなデズニィーの作品であるという前提でこの映画を鑑賞している。その上に、ジュリィー・アンドリュースが出ているとなれば、「もう決まり!」というところだ。
 ジュリィーは1935年、英国生まれというから今年70歳、これこそ信じられない!?素晴らしさだ。ブロードウエイ・ミュージカル「マイ・フェア・レディ」で成功し、デイズニーの「メリー・ポピンズ」(64)で映画界入り。「サウンド・オブ・ミュージック」(65)のマリア役で世界的スターになる。この時が日本でのデビューとなったわけだが、あれから40年、彼女の気品と麗しさは年輪を重ね、日本語的表現を借りれば「おくゆかしい雅の美」が滲み出ていた。 詳細はこちら

  

主演/吉永小百合・渡辺謙

「日本映画史上最高の感動大作、誕生!!」これがパンフレットに書き込まれた謳い文句。「う~ん」と唸って、最高は言い過ぎかもかもしれないが、吉永小百合自身の主演作品中111作目の中では「正真正銘」最高傑作と言えるかも知れない。かつて、サユリストだった筆者は中高時代の彼女の作品は全部見た。非難を受けるかもしれないが、一つの結論は演技派ではないという評価だった。久しぶりのスクリーンでの対面で、何か、青春時代を彷彿とさせる感慨の中で懐かしい思いで、昔の恋人に再会したような思いで、この作品の中に溶け込んだ。111作の中には世にいう汚れ役もあったが、その演技はいつもと同じで変り映えしないものがあった。今回の作品でわかったことが二つある。一つはセリフの言い回しに特徴があるのだ。言い換えればどの役柄を演じても同じ口調である。それが今や小百合節、小百合訛りへの域に昇華させた感がある。男優の三船敏郎・高倉健などはスクリーンに登場してきただけで、スターとしての存在と気で何を演じても風格があったが、女優の場合はそこの所が難しい。しかし、吉永小百合は今やスター、女優としての雰囲気を醸し出すまでに達した。
 北の零年、大袈裟にいうと歴史観が変った。「そうなんだ、このような民衆の知られざる歴史の脈々たる流れの中で、今日の日本があり、日本人の存在があるのだ」と考えさせられた。『抗う』という言葉がある。社会というものの中には、人が生きるという人生の中には、抵っても、抗ってもどうしようもないものの存在がある。その中でどのように生きていくか、行かなければならないのかということを鑑賞者に投げかけ考えさせる映画という点においても、この映画は成功している。監督行定勲(ゆきさだいさお)にも大いなる拍手喝采を贈りたい。 詳細はこちら

  

主演/トム・ハンクス

 「《キャッチミーイフユーキャン》の後に、何かもう1本映画を作っておきたいと思いました。歴史に残るような作品ではなく、重大な“問題”を抱えたものでもない。人々を笑わせて、泣かせて、人生っていいものだなあと思える作品を。にっこりと人々を微笑ませる作品を、撮りたかったのです。今の時代だからこそ、私たちはもっとスマイルを浮かべる必要があり、映画というのは、困難な時代を生きる人々を微笑ませる役割を担っているからです。自分もビクターに似ているようなところがありますが、誰もが、一度は人生の中で、ビクターと同じような気持ち――帰る場所のない人間が、自分の本当の人生を探すような気持ち――を経験することがあるでしょう。」スピルバーグのこのコメントを聞くと、流石だと肯かざるをえない。 詳細はこちら

  

宮崎駿監督作品

アニメが映画として確固たる地位を得た。日本では宮崎駿監督の力が大きい。実写では不可能の世界を描くことが出来るという点において評価できる。
「世界の約束」という主題歌、谷川俊太郎氏の詩がいい。「涙の奥にゆらぐほほえみは・時の始めからの世界の約束/いまは一人でも二人の昨日から・今日は生まれきらめく・初めて会った日のように/思い出のうちにあなたはいない・そよかぜとなって頬に触れてくる/木漏れ日の午後の別れのあとも・決して終わらない世界の約束/今は一人でも明日は限りない・あなたが教えてくれた・夜にひそむやさしさ/思い出のうちにあなたはいない・せせらぎの歌にこの空の色に・花の香りにいつまでも生きて」。これをエンディングに倍賞知恵子が歌うのも実に爽やかで良かった。 詳細はこちら

  
Page 1 of 41234
  • 2018年4月
  • 2018年3月
  • 2018年2月
  • 2018年1月
  • 2017年12月
  • 2017年11月
  • 2017年10月
  • 2017年9月
  • 2017年8月
  • 2017年7月
  • 2017年6月
  • 2017年5月

  • <過去の年別アーカイブ>
  • 2018
  • 2017
  • 2016
  • 2015
  • 2014
  • 2013
  • 2012
  • 2011
  • 2010

  • トータル:236352 アクセス
    ※旧サイトより継続(2004年〜)
    今日のアクセス:1 アクセス
    昨日のアクセス:5 アクセス