栄華感

主演 / ジェット・リー、チャン・ツィイー

映画は『作る側と観る側の対決だ』この映画を観て初めてそういうことを感じ、考えさせられた。作る側、監督チャンイーモウと見る側、私との対決。この映画、英雄というタイトルに対して一般的には主役の「無名(ウーミン)」が英雄として取り扱われているのであろうが、ラストシーンの暗示的な場面では取りよう、受け止め方によっては秦の始皇帝が英雄だと受け止めることができる。銀幕の向こうで、監督の「さあー、かかって来い。おまえはどう捉えることができるのだ!」という声が聞こえてくる。見る側のこちらも思わず「英雄は誰だ!」と答えたい反面、深く考えさせられる。たかが映画されど映画。一本の映画に名作(文学作品)のような読後感を与えられて、爽快感が残る。 詳細はこちら

  

主演 / デンゼル・ワシントン

『男は時に馬鹿なことをするもんだ』『妻に対する矛盾した甘え』。この二語が、この映画の極め付け。私はここの所で深く感動した。男の本音がサラリと表現された。頭では十分に判りきっていることで、しかも、子供でも判断できそうなことをやってしまう、なんとも言えぬ、どうしようもない「男の性(さが)」。このせりふは本当に秀逸だった。 詳細はこちら

  

主演・ユマ・サーマン 監督・クエンティン・タランティーノ

 映画は娯楽です。これを絵に描いたような作品。理屈ぬきに鑑賞?いや、気軽に見る映画です。監督のタランティーノは熱狂的なファンを持つ異色な監督。1963年生まれと言うから41歳、「自分の好きな映画を自分の好きなように作る」と言う点では、ある種羨ましい限りのことだろう。少年時代はTVと映画漬けの毎日の中で高校も中退をして、5年間ビデオショップで仕事をして映画にハマルというか、「映画気違い」になる。おそらく何千本とう映画を見たのだろう。1日に3本見たら年間1000本。もしかしたら万の単位で彼の大脳には映画の映像が付着しているのかもしれない。そう考えると日本映画の「やくざ映画」は、いい悪いは別にしてインパクトが強いといえるかもしれない。「網走番外地」「座頭市」「子ずれ狼」などの影響を強く受けたというから面白い。おそらく「緋牡丹博徒」も見たであろうし、それはエンディングに梶芽衣子の「女囚さそり」の主題歌「恨み節」を使っているのでも十分に推測できる。観ていて梶芽衣子を知らない、今の若い人はどんな風に受け止めたのだろうかと考えるだけでも面白かったし驚かされた。 詳細はこちら

  

主演/マーク・ウォールバーグ

 一期一会・一語一会・一期一映。ちょっと難しい語呂合わせかも知れないが、一語との出会いによる感動もあれば、一つの映画との出会いによる感動もある。先ずは映画の中での一語との出会い。「イタリア語は詩歌と愛とセックスに適している言葉だ」洋画界の翻訳家ナンバー1の戸田奈津子さんの役による台詞。流石、オペラの国イタリアとうなってしまう。「心の中に棲んでいる悪魔に気をつけなければならない」魔がさす?の語源的なものとして人生の教訓になる。一期一映については、何時・何処で・誰と見るかによって、映画の感じ方が変わってくる。この映画は小生の場合は10日間の旅、出張から帰ってきての平日、10時からの上映で観た。実に爽快、疲れがぶっ飛んだ感じで、ドリンク10本分と計算すると十分に元は取り返した感じ。ハラハラドキドキ、実に痛快・爽快・愉快の3拍子揃った娯楽映画だ。ストーリーは5人の窃盗団が50億円の金塊を水の都ベニスから盗み出し、故あって1年後に犯罪都市ロスアンジェルスで再強奪するというお話。 詳細はこちら

  

『めぐりあう時間たち』  主演/ニコール・キッドマン、メリル・ストリーブ、ジュリアン・ムーア
『シカゴ』主演/リチャード・ギア、レニー・ゼルウイガー、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ

 その昔、邦画が全盛時代の頃、映画は2本立てで、週変りで上映されていた。東宝・東映・松竹・日活とたくさんの銀幕のスターがいた。今回の誌上ロードショーも豪華2本立てでおおくりします。映画館は暗室の想像と感性を磨く思考空間です。
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主演/平良とみ・蔵下穂波

沖縄病」というのがあるのをご存知でしょうか?本土から沖縄へ行った人が罹る病気です。大雑把に言うと10人のうち4:3:3の割合で沖縄が大好きになる人・やや好きになる人・嫌いになる人です。沖縄は美ら島(ちゅらじま)といわれる日本では唯一の亜熱帯気候地域です。この沖縄に訪れてウチナナンチュ(沖縄県の人)の人に出会う旅をした人はほとんどこの病気に罹ります。気候・風土・文化から来る県民性の人の良さに触れると重症の沖縄病に罹ります。 詳細はこちら

  

主演/寺尾聡

日本映画万歳!冒頭にこの言葉を贈ります。個人的感想を申し上げると「砂の器」「半落ち」この2作が日本映画の双璧としてあげられるものとなりました。ぜひ、ご鑑賞をお薦めします。砂の器はハンセン病を、この映画は骨髄移植とアルツハイマーという病気をモチーフにして『人間』を見事に描いている。砂の器は日本を代表する社会派推理作家の松本清張の原作、片や今、注目の作家横山秀夫の原作。両作品とも原作が良く、それを見事に映像化したスタッフの大手柄だといえる。この映画は日本映画の良さを遺憾なく発揮した作品だ。砂の器は涙腺の弱い人はラスト45分は泣かずにはおれない、半落ちの方はジワーときて一気に流すなんともいえぬ涙だ。 詳細はこちら

  

主演/真田真之・宮沢りえ 監督・山田洋次

誰かを大切に思う心・目立つことのない本当の勇気や誇りなど、現代の日本人に失われ手しまった“心”を描いて、ほのぼのとした哀切さがしみじみと伝わってくる。そんな映画を山田洋次監督が作り上げた。哀切さを形容するに「ほのぼの」というのはないはずだ。しかし、それを表現するところに名手としての山田洋次監督の存在がある。観客を、映画を良く知っている、だから、受ける(ヒットする)台詞、内容に仕上げるのはお手の物だろう。しかし、氏は決して受けを狙わない、もっと高いレベルで、研ぎ澄まされた言の葉を台詞に表現する。これは透徹した「人間観」にほかならない。いつも監督・脚本を手がけるのはそのためだろう。初めての本格的な時代劇を10年間温めてきて、藤沢周平の時代小説「たそがれ清兵衛」「竹光始末」「祝い人助八」を原作にいいとこ取りをしたのも、監督の映画観と手腕のなせる業だろう。文庫本の総発行部数2300万部が示すとおり、吉川栄治・山岡荘八・池波正太郎・藤沢周平と来れば、そのジャンルにおいては圧倒的なファンを持っている。時代小説の名手の作品を映画の名手が手がけたら必ずいい映画ができるとは限らないが、この映画は昨年の日本映画の賞を総なめにした。昨秋からまだロングラン上映が続いているのもその証拠だろう。時に人気だけで名声を博することもあるが、「たそがれ清兵衛」は名実ともに優秀作に仕上がった。後は更に良くなるために観客が名手になることだろう。 詳細はこちら

  

主演/アーノルド・シュワルツネガ-

『正義より大切なものは思いやり』この夏休みに何百万人の小中高生がこの映画を見ることだろうか?『勧善懲悪』の前には何をも許されるというのだろうか?T1(’84)から20年、シュワちゃんをスターダムにのし上げたこの作品は世界的メガヒットして100億以上を売り上げている。T1.T2はそれなりの面白さがあった。しかし、今回の作品はアクションにしろ、カーチェイスにしろ、20年の進歩に拍手を贈るよりも度を越してしまってここまで来てしまうと「暴力」になってしまっている。痛快無比の条件は愉快でなければならない。これでもかこれでもかと念を押されると不愉快と化してしまう。ハードさ=痛快には決して繋がらないはずだ。映画は映像の世界だが、本の中に行間を求めるように、映画の中にも観る側の主観的な空想映像が欲しい。100パーセント見せ付けられてしまうと、製作者の押し売りが強すぎてしまう。その分、面白さが割引されてしまうのには映画の深みがなくなって淋しく思う。この手の映画にそれを求めるのが酷というものだろうか。 詳細はこちら

  

主演・デンゼル、ワシントン

映画解説の父、淀川長治さんの言葉を借りると、正に『映画っていいですね』という言葉がそのまま、ぴったりと当てはまる映画。『事実は小説よりも奇なり』ということで言うと、映画は映画であって、実際にはありえないことが見事なドラマ仕立て・映像・フィクション・俳優の演技・脚本・脚色によって、実際にありそうに思えてくるところに、夢とロマンをスクリーンの中に描くことができて、見るものに感動と夢を与えることができるのであろう。製作側と演じる側と見る側が一体となったとき、そこに感動が生まれ映画は成功したといえる。ジョン・Q(ジョン・クインシイというデンゼル・ワシントン演じる主役の名前)は映画の中でも、鑑賞者に対してもみんなを味方につけた。その点においても、この映画は成功作ということができる。 詳細はこちら

  
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