プリティ・プリンセス

主演/ジュリィー・アンドリュース

ウオルト・デズニィーが世界に与えた影響・功績はどんなに大きいだろう。それはデズニィーランドを作ったポリィシーにも現れているし、今日にも生きているということは、素晴らしい、の一語に尽きる。ミッキィーマウスに象徴されるTV映画の作品は世界中の人々に『愛と夢と希望』を配給したとも言える。筆者の知る所では1960年代以降の作品に愛と夢と希望があり、今もなお、脈々と引き継がれている。遡れば50年代、第2次世界大戦以後の新しい復興の世の中に夢を与えたといえる。
本編、プリティ・プリンセスも象徴的なデズニィーの作品。大人のおとぎ話というか、メルヘンチックでほのぼのとさせられるものがあった。この地球上には残念ながら、信じられないほどの美しい話もあれば、信じ難き事実もある。映画の世界も、この虚構の中にありとあらゆるものを表現する。このデズニィーの作品は信じられない、ありえない話を
楽しく面白おかしく、でも、こんなことが現実にあればどんなに楽しいだろうと思わせてくれる。ストリィーは映画が始まって、少しすればハッピィーエンドで終わるのも凡その展開も読める。読めはするけれどもどのようなエンディングになるか、ハラハラではなく、微笑ましく自分の予想が当たっているだろうか、思わせつつ進行していく。考えて見れば、誰もみなデズニィーの作品であるという前提でこの映画を鑑賞している。その上に、ジュリィー・アンドリュースが出ているとなれば、「もう決まり!」というところだ。
 ジュリィーは1935年、英国生まれというから今年70歳、これこそ信じられない!?素晴らしさだ。ブロードウエイ・ミュージカル「マイ・フェア・レディ」で成功し、デイズニーの「メリー・ポピンズ」(64)で映画界入り。「サウンド・オブ・ミュージック」(65)のマリア役で世界的スターになる。この時が日本でのデビューとなったわけだが、あれから40年、彼女の気品と麗しさは年輪を重ね、日本語的表現を借りれば「おくゆかしい雅の美」が滲み出ていた。
 ハリウッドがお家芸にする「ロマンティック・コメディ」だが、そこらのコメディではなく、上品で微笑ましいものだ。プリンセス役のアン・ハサウエイは普通の女の子から一夜で、シンデレラに変身。映画ならではというか、この変貌ぶりは化粧の知らない男社会から見るとやはり感動ものだ。彼女の演技力については次回作が勝負。今回はハマリ役過ぎて真価が問えないというのが感想。「笑いの中の一滴の涙」淀川長冶流にいうと、「本当に映画ってイイデスネ」の連呼に値する。
 教育で一番大切なものはなんだろう。それは「愛と夢と希望」。塾業界でそんなことを言えば、馬鹿にされるおとぎ話になってしまうのだろうか。テストでいい点数を取ることよりも、一流大学に合格することよりも、「愛と夢と希望」を育むほうが、遥かに生きる力に繋がるのではないだろうか。

  
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