007 ダイ・アナザー・デイ

主演/ピアース・ブロスナン、ハル・ベリー

 その昔、中学時代「女性文芸大作」なる映画作品を見続けていた小生にとって、友達に誘われて行った「007ゴールド・フィンガー」ショーン・コネリー主演は正にカルチャーショックを受けた。これがアメリカの映画なのだと納得してしまった。今でこそ同種同類の映画は五万とあるが、当時としてはセンセーショナルだった。これぞ娯楽映画の極めつけ。これぞアメリカ映画そのものだった。以来、007のシリーズは『ザ・キングオブエンターテイメントムービー』の代表映画として君臨している。今回の映画は40周年20作目として、やはりその冠に相応しい映画が出来上がった。活劇映画の原点として後に大きな影響を与えた点においても、功績は大きい。ジェイムズ・ボンドには単純にいって男のロマン・男の憧れがある。カッコいい・強い・女に持てる・金に不自由しない・ブレーンがある。三拍子どころか五拍子も揃えば、男なら誰でも一度はせめて夢の中ででもジェイムズ・ボンドになってみたいと思うのも当然だろう。
 ダイ・アナザー・デイでは、初めてボンド・ガール(このような形容詞を持っていることすら映画界では珍しい)にアカデミー主演女優賞のハル・ベリーが登場。勿論、作品が主ではあるが、VIP待遇の役どころでボンドを食ってしまうほどの役柄を演じる。実を言うと筆者も007というよりも、ハル・ベリーを観にいった一人かもしれない。かつて日本女優の浜三枝さんもその一人として抜擢された歴史があるが、007ではボンド・ガールには「ボンド・ガールの法則」というのがある。①最初に登場するボンドガールはボンドの味方で、ストーリーの最初の方で殺されること。②2番目のボンドガールは敵側の女性で、最終的にボンドの魅力に負けてしまうこと。③3番目に登場するのは、再びボンド側の女性だが、事件が解決するまではボンドと結ばれないように設定すること。というのがる。ハル・ベリー扮するジンクスというスーパーギャルは例外で最後まで生き残り、途中でも最後でもボンドと結ばれる。特に初めてといってもいい、ベッドシーンが演じられる。しかし、微塵のいやらしさはなく、見ていても爽やかなカッコいいセックスが繰り広げられる。007はある面で「水戸黄門」に似ている、勧善懲悪でストーリーの展開も必ず最後には「成功」する。サクセスエンドになる。だから、ハラハラ冷や冷やしながらも安心して見ていられる。しかし、007は並みのハラハラドキドキではない。そこにこの映画の面白さが隠されている。1シーンに何億ものお金をつぎ込むスピリットは言いも悪いも絶対アメリカ人にしかできないことだ。
 今、映画界ではなく、世界にヒーローが求められている。子供たちの世界にも、教室という世界においても、彼らはヒーローを求めている。1本の映画100分。1コマの授業60分。この限定された「時」においてだけでも教師は生徒をヒーローにするような授業をして見てはどうだろうか。美学に通じるカッコ良さは誰もが憧れ求めるもの。007のボンドのようなエンターテイナーを教師も求めて欲しい。

  
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