熱球

~「熱球」 重松清 新潮文庫~

「で、いちばんよくないのは、
逃げたいのに逃げないことで、
逃げられないと思っちゃうと、
もうアウトで、
死ぬほどキツくなっちゃうから、って・・・」
「だが、三十代も終わりにさしかかったいま、
僕は、もう知っている。
逃げなければどうしようもないことは、たくさんある。
臆病者や卑怯者と呼ばれても、
逃げるしか道のないことは、確かにある。』
「『誰かのために』っていうのは、
『誰かのせいで』と根っこは同じだと思うの」


『人生逃げ場なし』
これは石川洋先生のお言葉
事に当たっては、事前の心構えとして
逃げ場はないと考えなければならない
しかし、その状況に陥った場合
逃げることも必要だと思う
自分を責めたりせずに
肩肘張らず
正々堂々と逃げることも一つだと思う
この小説、高校野球がひとつのテーマだけれど
結構、人生について考えさせられる
面白い作品と出会ったという感想です

  

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