DeNA 2 - 3 ソフトバンク





一回に3点を先制されたDeNA。四回先頭の筒香は「本塁打が出れば流れが変わる状況」と一発を意識して打席に立った。3球目の外角球を捉えて左翼席へ。「自分のスイングができ、うまく捉えることができた」。CS7試合目にして初アーチ。これで打線が勢いづいた。
 五回は無死二、三塁から、桑原が左翼線を破る2点二塁打で同点。「前の打者がつないでくれたので、自分もつなぐ意識だった」。さらにロペスの中前打で勝ち越し。「必ずかえす気持ちで食らいついた」。これが決勝点となった。
 筒香はファイナルステージの3試合で1安打。4番として十分な働きとは言えなかったが、それでも「(中止となった)2日間いい時間を過ごせた」と言うように、復調へのきっかけをつかんで、この試合に臨んでいた。
 期待を受けながら、不調に苦しんでいた1番の桑原にも当たりが出て、ラミレス監督は「4番が打てば勝つチャンスは増える。桑原もいい結果を出してくれた」と喜んだ。1点差の息詰まる接戦を制し、3連勝で王手。打線のキーマンが復調し、3位からの下克上に向け、大きな一歩を踏み出した。(2017/10/23-22:55)