60兆の夢



60兆の夢
 私の体に流れている西口賢治の血、その血潮は熱くいつも燃えている。血液はどのような成分になっていてどのような働きをしているのだろう。どれぐらいの量なのだろうか。私の体にある細胞は60兆。私の意志で動かすことで出来ないもの。それは小宇宙(人間)を構成する目には見えない細胞なのだろう。この60兆の細胞にニュートリノという素粒子が間違いなく透過しているという。これは宇宙の神秘であり、その実態は頭では理解することが出来ない。例えば、太陽の光りがビタミンDとして摂取しているといわれても、それを自覚することは出来ない。牛乳を飲むとカルシウムを供給することが出来るといわれても、白い液体を口から入れたとは解っても、それがどのように吸収され栄養になり、どの成分が不要なものとして排泄されるかはわからない。
 そう人間に関わることで眼に見えるものと見えないものとでは、おそらく見えないものの方がおおく、見えないものがより大事なようだ。例えば、心の在りか・心の動き・心模様など全て眼で見ることは出来ない。60兆の細胞一つさえ見えない。
 この60兆の細胞に愛を送るべきだ。それは生きているということに感謝をすること。宇宙の働きのお蔭を認識して生かされているということを感謝することだ。全てが一つであり、太陽も月も天地万物は一つであり、どれが欠けたとしても、私という人間が存在しないということを悟るべきだ。残念ながら私が消滅しても宇宙は存在するが、月が存在しなければ地球は存在しない。これらの構成は人間の意志や能力ではどうしようもない力、働き、パワー=理力によって成立しているものなのだ。60兆の細胞に愛を送るというのは、言葉を通じてメッセージを伝えることだ。それらは全て美しいものでなくてはならない。自分を伸ばす、自分を生かす、自分の光りを放つということが「生きる」ということだと思う。それはお蔭様・お蔭力に感謝するということにほかならない。一人の人間にとって60兆という数字は天文学的数字であることを認識して・・・。